地下世界

キノコランド 地下通路前
正男
正男
「よし…入るとするか!」
正男が入口に近づいた時、男がこっちにやってきた。
「待て。お前たちはここを通りたいのか。」
正男
正男
「いかにも、俺たちはここを通るつもりです。
 クッバ城に行くにはここを通るのが近道なんです。」
「クッバ城だと。あそこは危険だぞ。なぜそんなところへ行くのだ。」
正男
正男
「そりゃ囚われた姫さんを助けるためさ。
 姫さんがいなくなって今、国は混乱状態になっていることを知っているだろ。」
「ああ。そういう理由で通ろうとしていた者が今までにたくさんいた。
 俺はそういうやつを止めているのさ。」
正男
正男
「…あんたは何者だ?」
「別に、ただの男さ。
 それより、ここは今通るのは危険だぜ。帰りな。」
正男
正男
「んな!なんで通っちゃだめなんだ!?」
キノヒオ
キノヒオ
「そうですよ!姫様の命がかかっているんです!」
「誰だ?あんたは。」
キノヒオ
キノヒオ
「私ですか?私の名前は『キノヒオ』。姫様の護衛です。」
「ああ。あんた達の城の警備の甘さがこんな事態を生んだんだなぁ。」
キノヒオ
キノヒオ
「ううっ!それは…そうですけれど…。」
浩二
浩二
「キノヒオ!今はそんなことをしている場合ではないぞ!」
浩二
浩二
「―申し遅れました。僕はここにいる暑苦しい男の弟です。」
正男
正男
(んな!!!!そんな紹介はないだろう…( ゜Д ゜)
 いや…紹介よりなぜここを通ってはいけないかを聞かないと…)
正男
正男
もう一度聞くぜ!なんで通っちゃだめなんだ!?」
「別に。あんた達に言うことは何もない。」
正男
正男
(何!!!!そこまで否定されるなんて…きっと、何かウラがあるな…
 それならこっちだって…)
キノヒオ
キノヒオ
「正男さん。僕に任せてください。」
正男
正男
「えっ!?あー…キノヒオ、頼んだ。」
(……)
キノヒオ
キノヒオ
「すいません。なぜあなたはここを守っているのですか。」
「さっきも言ったはずだ。あんた達に言うことは何もない。」
キノヒオ
キノヒオ
通して下さい!!!私たちはビーチ姫様を助けたいんです!!!!
「…………ふっ。
 あんたたちには負けたよ。話すよ。」
「では話してやる……実は"この地下通路には最近巨大なモンスターが住み着いた。"
 俺は何も知らないやつがモンスターに襲われないようにここを通る者を追い返した。」
正男
正男
「巨大な…モンスターだと……!」
正男
正男
「――わかった!俺たちはそのモンスターを倒してくるぜ!!!!」
「何!?」
正男
正男
「というわけで!!!!行くぞ!キノヒオ!浩二!」
浩二
浩二
「おう!」
キノヒオ
キノヒオ
「はい!」
浩二
浩二
(やれやれ…)
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